『FIRE HOUSE(ファイヤーハウス)』というものをご存知だろうか。
グルメバーガーのパイオニアとも呼ばれる、名店の一つである。
今日は、先日にようやく行けたFIRE HOUSEの魅力を、
ここで紹介しようと思う。

本郷の路地に漂うグリルの香り
本郷三丁目の交差点近くを歩いていると、
ふと漂ってくる香ばしいグリルの匂い。
その先にあるレンガ造りの建物こそ、東京バーガー文化の原点と呼ばれる店、ファイヤーハウス(FIRE HOUSE)だ。

こちらがお店の正面

加工をして消してあるが、土曜のお昼時を外した午後14:00でも行列ができるほど。

お店の前には椅子がずらりと並んでいるので、割と多くのお客さんは座って待つことが可能。

“クラシックなのに古くない”空気感
店内はアメリカの古き良きダイナーのよう。
レンガの壁、ウッドのカウンター、流れるロック。
流行を追わず、ただ“自分たちの信じる味”を出し続ける姿勢が空気から伝わってくる。
店内には人々の楽しそうな雰囲気と、次々焼き上がるパティーの香ばしい香りが漂っている。

四人で行ったので四人席に通された。
ベビーカーと一緒に小さなお子さんを連れてきてる方もいたので、
お子さん連れでも安心。

お店の所々にアメリカを感じる。
東京バーガー文化の“原点”という存在
FIRE HOUSEは1996年創業。
当時はまだ「グルメバーガー」という言葉すら浸透していなかった時代に、
この場所から“本気のハンバーガー”のムーブメントがはじまった。
肉の旨みをしっかり閉じ込めた粗挽きパティ、
ほんのり甘い特注バンズ、とろけるチーズとベーコンの塩気。
ひと口かぶりつけば、ジュワッとあふれる肉汁と香ばしさに思わず笑みが溢れる。
そして今、25年以上経っても行列が絶えない理由がある。
それは、食べた瞬間に伝わる、職人たちの誠実な仕事。
この日わたしが選んだのは、女性に大人気という
「アップルバーガー」(税込2057円)と「fried chicken」 Mサイズ(税込1122円)。
注文してから10分以内に運ばれてきた。
これだけ混んでいるのに仕事の早いこと!
カリッと焼かれ、塩胡椒を効かせたパティに、シナモンで煮込まれたリンゴが重なる。
甘みと塩気、そしてリンゴとシナモンの香りがひと口ごとに溶け合って、
肉のうまみをまろやかに引き立てる。
リンゴもすごく分厚くて、果汁がジュワッと溢れ出すサイズ。
美味しい。これは最高のマリアージュだ。
バーガーを食べているのに、デザートのような余韻。
美味しい!!
そして、フライドチキンもこれまた美味しい。
カリカリのきつね色に焼かれた見た目と、
かぶりつくとジュワッと肉の旨みと肉汁が溢れ出す。
サイズもS・M・Lとあるので、みんなでシェアもできるし一人でも頼める。
なるほど。
ここで食べるものは、
いわゆるファストフードではなく、『グルメ』なのだ。
それを日本で最初に体現した店のひとつが、ファイヤーハウスなのだ。

アップルバーガー。
サイドのポテトの種類も選べる。この日選んだのはスパイスチップス。
少し厚切りのポテトチップスに衣をつけてあげてある感じでめちゃくちゃ美味しい!

上からの図。
見た目もとっても美し〜。

こちらがfried chicken。レモンをかけてさっぱりと。
また次も絶対頼む。そう決めている。
グルメバーガー御三家の一角として
ファイヤーハウスは、
人形町の「ブラザーズ」、三宿の「ファンゴ」と並ぶ“東京グルメバーガー御三家”のひとつ。
この3店があったからこそ、
いまのように日本中で“本格バーガーを味わう文化”が根づいたと言われている。
特にファイヤーハウスは、
他のバーガー職人たちが「原点」と語るほどの存在。
それは訪れた多くのアメリカ人が、
本国にもないくらい「うまい」と言うほど。
ハンバーガー百名店に、2017〜2019年、2021年〜2024年にも選出されており、
東京のグルメバーガー文化を“始めた店”という称号に、
甘えずに進化し続けているのがすごい。

ファイヤーハウスが愛され続ける理由
- 注文を受けてから調理 注文が入ってからパティを焼き始めるため、常にベストな状態で提供される。
- 本格的なパティとバンズ
- パティ: ミディアムレアの焼き加減で、ジューシーな肉汁が特徴。
- バンズ: 歯切れの良い特注バンズを使用しており、パティとのバランスが絶妙。
- アメリカンスタイルの追求 アメリカで生活経験のあるオーナーが、本場さながらの雰囲気を再現しており、その外観や内装も特徴的。
- 多様なメニュー ハンバーガーだけでなく、ホットドッグやサンドイッチなど幅広いメニューを提供してる。
- グルメバーガーの草分け的存在 1996年の創業当時、まだ日本にグルメバーガーというジャンルが確立されていなかった時代にオープンし、日本のグルメバーガー文化を牽引してきた。数々の名店がここでの修行を経て独立していることからも、その影響力の大きさがうかがえる。
FIRE HOUSEは、“派手さより正直さ”という言葉がしっくりくる。
グルメバーガーというジャンルを生んだだけでなく、
その文化を25年以上かけて育て、「成熟」させてきた。
流行では終わらない、“本物の味”がここにはある。
まとめ:時代が変わっても、人が集まる理由
東京のバーガーシーンがどれだけ進化しても、
ファイヤーハウスには“原点”という言葉が似合う。
それは、最初の一口で伝わる真面目さと、
食べ終わったあとの静かな幸福感。
ハンバーガーという料理に、
“誠実さ”という味を加えた店。
それが、文京区・本郷の『ファイヤーハウス』。
色々な人がここで修行をし、新たなお店を作り出している。
新たなバーガー店の伝説が色々なところで楽しめるのは、
バーガー好きとしてはとても嬉しいことだ。
次はどんなメニューを注文しようか?
アップルバーガーの甘い余韻と、チキンの香ばしさが
いつまでも記憶に残る。

店舗情報
- 店名:FIRE HOUSE(ファイヤーハウス)
- 住所:東京都文京区本郷4-5-10
- 最寄駅:本郷三丁目駅から徒歩3分
- 営業時間:11:00〜21:00(L.O.20:30)
- 定休日:無休
- 公式サイト:https://www.firehouse.co.jp/

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